15年6月定例会

1 放置自転車問題について
2 交通局の今後の営業努力事項について
3 東海地震対策について
  (1) 災害弱者の方々に対する警戒宣言発令時の取り組み
  (2) 地震発生後の自動二輪車の活用


≪工藤彰三≫

  おはようございます。この度熱田区から初当選させていただきました工藤彰三でございます。過去にこの議場におきまして何度も物議を醸し出しました父恭弘のようにならぬよう、努力いたしてまいります。諸先輩、同僚議員の皆さんにおかれましては、御指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
  お許しがいただけましたので、通告に従いご質問させていただきます。私は、新人議員として、また一市民として、1日の活動に沿った素朴な疑問について3点お伺いいたします。
  まず、放置自転車問題であります。
  これに関しましては、既に諸先輩議員の皆様が過去に真摯な質問をされており、名古屋市だけでなく、全国的に早急に対処すべき重要問題の一つであると考えております。私は、自転車法、正式には自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律の一部を改正する素案づくりに携わったスタッフの一人として、平成5年に法案が全会一致のもとで成立したときには、何とも言えない達成感で満たされておりました。きょう、当時の法案をお持ちさせていただきまして、その中の一部を紹介させていただきます。
  法案の中の第12条、自転車等の利用者の責務。自転車を利用する者は、道路交通法その他の法令を遵守する等により歩行者に危害を及ぼさないようにする等自転車の安全な利用に努めなければならない。2、自転車等を利用する者は、自転車等駐車場以外の場所に自転車を放置することのないように努めなければならない。3、自転車を利用する者は、その利用する自転車について、国家公安委員会規則で定めるところにより都道府県公安委員会が指定する者の行う防犯登録を受けなければならない。このような法案づくりに携わってまいりました。
  あれから10年、この法律とは裏腹に、自転車利用者は全く別の方向に進んでしまい、大変残念でなりません。また、私たちの日本は、景気も株価も物価も下がり、さらに世界に誇れる礼儀正しさも一部では失われて、マナー、モラルまで低下してしまいました。自転車の迷惑駐車もまさにそのあれわれの一つと言えるのではないでしょうか。
  私は、自宅から約500メートル歩き、地下鉄を利用して市役所まで通勤しております。その際利用する地元六番町駅前の自転車利用者のマナーのひどさを常々遺憾に思っております。時に私が許すことのできない点が、視覚障害者の皆さんのために歩道に設置されております黄色の誘導ブロックの上に駐輪する人が後を絶たないことであります。歩道の両側に駐輪し、人が通る空間は1メートルもありません。雨天の際は、傘を差してすれ違うことすらままならない状態で、大変危険な状態であります。
  視覚障害者の方々、車いすを御利用の方々はいったいどのようにこの道を通行すればよいのでしょうか。一体何のための誘導ブロックなのでしょうか。「愛・地球博」と中部新国際空港開港を目前に控え、デザイン博覧会えお成功させたこの国際都市名古屋として、この景観は余りにも情けない状況ではありませんか。実際こうした自転車が放置されている場所の大部分は国道であり、国が管理しているところでございますが、市道にしろ、国道にしろ、市民の皆様には同じ道路ではないでしょうか。
  そこで、緑政土木局長にお尋ねいたします。管理者が異なる地下鉄六番町駅周辺での放置自転車対策について、どのように取り組んでおられるのか、お聞かせください。また、自転車利用者へのマナー向上の啓発活動は大切なことであります。特に、歩行者空間を確保するために、近距離の方にはできるだけ駅まで歩いていただくように周知することが適切な自転車利用にもつながると考えています。マナー向上は、実は大多数の良識ある市民の皆様が一番望んでいらっしゃる事だと考えています。このことについてもお聞かせ願います。
  次に、市役所に向かい際に名城線を利用いたしております。昼時間の地下鉄の本数の少なさに、私はただ驚いております。その本数というのは、JR東海道新幹線より少ないんです。また、「愛・地球博」が開催されるその際、会場への名古屋市民の一番の利用者が多い公共交通機関は地下鉄であると考えます。また、交通局の方はなぜ車内での乗客に対するサービス、情報向上についてもっと考えられないのでしょうか。
  私はこの間、上京した際に東京の山手線に乗車させていただきました。既に東京JR山手線の車内には液晶テレビが設置されており、天気予報、スポーツの試合結果、交通情報、民間広告等、にぎやかに放映されております。このようなサービスなどで、例えば、子ども達が乗ってみたい地下鉄、市民に愛される地下鉄になれば、かなりの変化が地下鉄利用者に起きてくるのではないかと考えます。公共交通機関を、単に移動手段だけでなく、憩いの空間にすることができるなら、利用者の増加、料金収入の向上が見込め、よい循環が発生いたします。
  それと、地下鉄全駅改札口のそばにトイレが設置されていないことに対し、今後の対処の仕方をお尋ねいたします。特に、外国からの「愛・地球博」への来客に対し、どのように対処することを考えておられるのか、お聞かせください。
  また、古くから開通しております東山線、名城線のホームですが、特に中心駅の栄駅を初めとして、構内の壁はなぜあんなに暗いのでしょうか。これでは市民の皆さんが犯罪発生への不安感を募らせる気がしてなりません。この点に関してどのように考えておられるのでしょうか。このような営業努力事項を中心とした問題について、交通局長にお尋ねさせていただきます。
  三つ目です。昼食時、帰宅後、毎日のように報道されております東海地震及び風水害に関してであります。
  この問題に関して私が一番心配していることが、身障者の皆さんやひとり暮らし高齢者の方など、いわゆる災害弱者の方々のことであります。自力で避難が困難な方々へどのように支援を行うのかは、地震対策を考える上で大変重要なことです。このことについて、御存知のとおり、東海地震においては、被害を最小限にとどめるため、地震の発生を予知する試みが国ではなされております。災害弱者の方々への有効な支援を行うためには、観測情報の発令、判定会の招集、警戒宣言などの予知情報の発表時における判断やアプローチ、特に、素早い情報の伝達と避難所への搬送などについて、地域の方々との連携も踏まえた仕組みづくりを進めておくことが肝要かと考えます。このことにつきまして健康福祉局長にお尋ねいたします。
  また、それに付随いたしまして、地震発生後の家屋倒壊などで緊急車両、救急車などが通行できないときに対し、医師を自動二輪車に同乗させて、瓦れきの間を縫って現場に急行し、迅速な応急手当ができるような名古屋市と医師会との連携は考えておられるのか、消防長にお尋ねいたします。
  備えあれば憂いなしという言葉のとおり、今回の震災はある程度予測されております。しかし、地震と風水害が合併された最悪の事態に対しても、万全の体制を構築することにより、応急処置のおくれ、現場到着のおくれなどでかけがえのない名古屋市民の皆様のとうとい命が失われることの祈念いたしまして、第1回目の私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)


○緑政土木局長(村瀬勝美君)

  放置自転車問題につきまして2点のお尋ねをいただきました。
  まず、地下鉄六番町駅周辺は、市道と国道が交差しておりまして、自転車駐車場の整備を行う一方、平成7年11月に自転車等放置禁止区域に指定し、市道部分につきましては名古屋市が、国道部分につきましては国土交通省が放置自転車の撤去を実施してまいりました。しかしながら、現在におきましても、議員御指摘のように、誘導ブロックの上に自転車が放置されているところが見受けられます。こうした状況に対しまして、今後本市といたしましては、地域の方々の協力を得ながら、国土交通省にさらに積極的に働きかけを行い、相互の連携を強化し、放置自転車対策の効果があらわれるよう努力してまいりたいと考えております。
  次に、自転車利用者のマナーにつきましては、その向上を図ることが重要であると認識いたしております。議員御指摘の近距離利用の自粛など、自転車の適正利用は、駅周辺に集まる自転車の台数を抑え、放置自転車の減少につながることとなります。今後は毎年5月と11月の放置自転車追放月間を初めとした広報、啓発活動の中で、近距離利用の自粛を訴えるなど、引き続き自転車利用者のマナー向上を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜わりたいと存じます。


○交通局長(塚本孝保君)


  交通局の今後の営業努力事項につきまして、お客様に快適に地下鉄をご利用いただく観点から、数点の御提案等をいただきました。お客様に快適に地下鉄を御利用いただきますことは、乗客誘致にもつながりますことから、私ども事業運営にとりまして大変重要な事項であると考えております。
  まず、JR山手線の車内に設置されている液晶テレビを例に、車内におけるサービス及び情報提供の向上についての御提案をいただきました。当局におきましては、地下鉄車内では英語表示もできる車内案内表示装置の整備、気温に適切に対応した車両の冷暖房や優先席の設置及び東山線で実施
しております女性専用車両の設定等、快適な車内環境の向上に取り組んでいるところでございます。
  次に、駅を憩いの空間にするための取り組みについてでございますが、清潔で快適な駅の環境向上のため、日々の清掃により清潔さの維持に努めておりますほか、LED案内表示器を名城線等のホームに設置し、交通局の営業情報の提供やニュースの配信を行うなど、お客様にとって少しでも駅が憩いの空間と感じていただけるような施策に取り組んでいるところでございます。さらには、高齢のお客様や身体に障害のあるお客様を初めとして、だれもが御利用いただきやすいようなエレベーターなどによる車いすルートの確保等、バリアフリー施設の整備を積極的に進めているところでございます。
  また、駅トイレの整備につきましても、この車いすルートの整備にあわせ、車いす使用者を初めとして、どなたにも快適に御利用いただけるトイレの整備に重点を置いて取り組んでいるところでございます。お尋ねの全駅の改札口へのトイレの設置につきましては、当面、私どもといたしましては、バリアフリー施設の整備に重点的に取り組んでいるところでございますので、御理解をいただきたいと存じます。
  また、壁が暗いとの御指摘をいただきました名城線栄駅につきましては、お客様に不安感などが生ずることがないよう、照度の確保などに留意してまいりたいというふうに考えております。
  いずれにいたしましても、今後とも乗りたくなる地下鉄を目指して、御提案の趣旨を踏まえ努力してまいる所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。


○健康福祉局長(木村剛君)


  障害をお持ちの方やひとり暮らし高齢者など、いわゆる災害弱者の方への情報の伝達と支援についてお尋ねをいただきました。
  本市では、判定会の招集を契機に、職員による災害弱者班を編成し、地域の方々とともに支援を行うことといたしておりますが、発災までのわずかな時間の中で、いかにして情報を伝達し、避難の誘導を行うかは大きな課題でございます。こうした中、先般、国の中央防災会議が策定いたしました東海地震対策大綱では、判定会の前に出されます観測情報を2段階とし、より早い段階から準備を促すため、新たな予報を設けることとされました。これを受けまして現在、避難誘導の体制やその具体策などにつきまして、地域との連携も踏まえながら関係局とともに鋭意検討を行っているところでございますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。


○消防長(小川誠君)

  地震発生後の自動二輪車のj活用についてお答え申し上げます。
  大規模な災害が発生し、災害現場での医療救援活動に当たっていただきます医師会との協定におきまして、現在は消防の救急車両で災害現場へ出動いただくことになっております。平成9年9月11日に千種区の東山ビルでガス爆発災害がありました。38名の重軽傷者が発生しました。この日にも千種区医師会のドクターの皆さんが休日救急診療所へ集結され、7名の医師に救急車で現地で医療活動に当たっていただいた事例もございます。
  なお、議員御指摘のように、地震が発生いたしまして、家屋の倒壊などにより消防車など救急車両が通行を制限された場合におきましては、迅速に災害現場に到着するためには、機動性のあります自暴二輪車を活用することは有効な手段の一つと認識はいたしております。一方、この自動二輪車には、走行中の転倒などの危険性、あるいは資器材の装備の問題などもございます。議員御指摘の医師会との連携につきましては、自動二輪車の特性も踏まえた上で、関係機関と調整を図りながら研究をしてまいりたいと存じますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上です。


≪工藤彰三≫


  それぞれ答弁をいただきまして、ありがとうございました。
  市長さん、交通局長さんに1点、強く要望させていただきます。
  バリアフリー施設整備は大切なことの一つだと考えます。整備をどんどん進めてください。ここに地下鉄トイレの現状評価表の一部がございます。東京都営団地下鉄南北線の各駅の衛生状態、安心かどうかなどが明記されております。例えば、トイレの広さを判断します。におい、安全性、それぞれこのようにトイレのことを詳しくチェックされておられます。営団南北線四ッ谷駅、終日混雑、ピンチ・バツ、総合評価D、このように市民の方は公衆トイレに対して厳しい目で見ておられます。
  名古屋市民の方々は、トイレ一つとっても大変厳しい目線で見ているということでございます。松原市長さんは、特に安心・安全を強く政策、施策の中に掲げておられます。また、大変ごみ問題に力を注がれておみえですが、人間の体から出るごみに対してはどのように考えておられるのでしょうか。決して分別、減量はできないのであります。まして改札口のそばにトイレがないということは、まさに利用者にとりまして不安材料の一つではないでしょうか。この議場のそばにトイレがなければ、議員の先生方の議事進行に不安はないのでしょうか。また、この現状では、お勤め帰りに一杯飲みたくても飲めません。また、飲まれた方が地下鉄からバスに乗り換えされる際、バスを待ってる間、我慢できず外で用を足されて、六番町近隣商店からの苦情が絶えません。ぜひ地下鉄改札口のそばにトイレ設置を強く要望いたします。私は、トイレ設置促進議員と呼ばれても構いません。
  時間は残っているわけでございますが、詳細にわたりましては、各委員会での先輩、同僚議員の皆様方に御審議いただきますことをお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。(拍手)