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≪工藤彰三≫
お許しをいただきましたので、通告に基づきまして順次お尋ねいたします。
ことしの夏の大変な暑さに負けてしまい、怠惰な日々を送ってしまった私には、今回の質問のネタが切れてしまい、困っていたところ、昔の職場仲間から電話がありました。ことしの東京は暑くてもたない、名古屋は毎年なんだってね、大変だね。でも、来年は中部国際空港開港や「愛・地球博」の開催があって、名古屋だけが景気がいい話だよね。そんなことはないよ、まだまだ不景気だよ。だって、デパートへ行っても、お客さんは見てるだけで手提げ袋も持ってないもん。来年万博開催中に後輩を連れて名古屋へお邪魔したいんだけど、そのときはよろしく頼むよ。ところでさ、名古屋嬢ってそんなにきれいなの。そりゃ、きれいだよ。一度見にきてごらんよ。名古屋嬢の頭の形、少し変わっているんだって。有名な金のしゃちほこが乗ってるよ。いや、それはお城のことだろう。そうじゃなくて、名古屋嬢はどこのデパートにいるの。一瞬、私は頭がぽかんとしました。名古屋のお城のことはどうでもいいの。名古屋の全国的にブームになっている女性、名古屋嬢を見たいんだよ。おまえ、名古屋市会議員をしていて、そんなことも知らぬのか。彼らが見たがっていたのは名古屋のお城ではなく、名古屋のお嬢様だったのです。
地元の女性が全国で褒められることは決して悪いことではないと考えますが、だがしかし、私の中で、小さいころの遠足の思い出や春のお花見、大相撲名古屋場所、名古屋城夏まつり、屋台や出店などの記憶は一瞬にしてこのことで崩れ去りました。尾張名古屋は城でもつ。天下の名城、特に天守閣はぜひとも見てみたいお城のランキング、姫路城、大阪城に次いで3位に位置づけされています。それほどまでの名古屋城が全国の皆さんにとってそんなに関心がないことなのでしょうか。ほかの同僚にも電話をしたところ、同じような話でありました。
これは問題にせねばいけません。そして結構落ち込んで、この問題をどう対処すべきかを考えていたところ、息子が学校から帰ってきて、お父さん、友達が言ってたけれど、名古屋城のお堀にガメラが出るんだって。ガメラなんかいるわけないだろ。映画の見過ぎだと息子に言い聞かせましたが、息子は、本当に友達が言ってたんだよ、いるんだってばと言っておりました。わけがわからなくなった私は、翌日、我が党の生態系の研究にたけた横井議員に、先輩、名古屋城にガメラがいるって本当ですかと尋ねたところ、横井議員は、ことしの夏は本当に暑かったからな、工藤君、とうとう君もかと、変な顔で言われました。そうではなくて、実はお城のお堀にカメが異常繁殖しているんだよ。これはこれである意味大変な問題なんだ。一度君もじっくりと現場を観察してきた方がいいよと言われ、先日、お堀並びに名城公園一帯をしっかり研究、観察させていただきました。
ツルは千年、カメは万年と言われるように、長寿のシンボルと考えておりました私は、水堀のカメには物すごくびっくりしました。さらに、名古屋城周辺区域の管理状態にはもっとびっくりし、かつ、がっかりいたしました。いわゆる水堀には、白鳥、カモ、水鳥、大きなコイなどが生息しております。一方、アカミミガメ、ライギョ、ブラックバス等が異常繁殖して、タナゴや小魚等が食い荒らされ、大変な状態になっております。お堀内の生態系は完全に崩れているのであります。水堀の西側に私が立つだけで、えさを欲しがる30センチ前後の巨大化したカメが約30頭浮いてまいりました。70センチクラスのコイが大きな口をあけて近づいてきます。あながち子供たちが言っている話もまんざらうそじゃないなと考えさせられました。
実際に、このことで詳しく水堀を調査されました名古屋コミュニケーションアート専門学校の皆様に先日お会いして、その調査報告書内容を聞かせていただきました。ここにその報告書があります。一部を読み上げさせていただきますと、去る6月29日、30日の2日間にわたり、九つのトラップ、これぐらいのクルマエビかごを使い、一晩で捕獲調査された数を申し上げますと、アカミミガメ、いわゆる小さいころはミドリガメ75頭、クサガメ21頭、イシガメ8頭、スッポン3頭、イシガメとクサガメの雑種1頭、合計オス34頭、メス74頭、108頭でありました。また、当日、捕獲はされませんでしたが、大人の指程度なら食いちぎってしまう外来種のワニガメや、今や日本各地で問題となっているカミツキガメもそのお堀で目撃されているそうであります。報告書には、早急なさらなる調査と外来種の駆除をうたっておりました。
というのは、ペットとして、ショップや屋台などで買ってきたかわいい小さいミドリガメ、我が家も息子にせがまれまして、この夏、3頭飼育しておりますが、1カ月間で約1センチ大きくなります。今後大きくなったら、私はこの3頭をどうしようかと考えておりますが、ここで質問しておりますので、責任を持って飼育させていただきます。さらに成長するとアカミミガメ、学名北米産ミシシッピーアカミミガメとなり、自宅で飼育できなくなり、処分に困り、お堀や公園の池に放置されます。また、カメが排水管を詰まらせたという話も聞いておりますし、そのことで冠水が起きるようなことはないと思いますが、9月5日のことを思えば、少し心配であります。
問題は、その異常な繁殖力であります。当然ながら、日本在来のクサガメやイシガメと交雑し、遺伝子的攪乱を引き起こしたり、病原菌の感染源としても非常に危惧されております。また、水堀北側の公園の砂地に産卵をしていることも既に確認されております。要は、歯どめがききません。その性格は非常にどうもうで、雑食に富み、水堀のハスなどの植物にも既に多大な被害が出ております。愛らしい見た目とは全然違い、極めて危険な迷惑な生き物であります。
ここで、担当の、多分市民経済局だと思うんですが、局長さんにお尋ねいたします。水堀の周りには高さ、はかりました。77センチ、さくの幅が18センチの鉄のさくが張りめぐらされてありますが、当然ここでは釣りは禁止されておりますが、私の見たところ、子供たちは喜んで釣りをしたり、たもでカメや魚をすくって遊んでいる光景が見られました。私は注意しましたが、子供たちから、いつものことだと無視されました。もしカミツキガメを捕獲したとき、指を食いちぎられるような大けがをしたり、病原菌に感染したり、最悪、観光で名古屋を訪れた家族が散歩をしていて、その際、大事なお子様がさくを通り抜け、万が一お堀に落ちることなど絶対にないように今後対処していただけるのか。文化財の中とはいえ、だれがその責任を取るのか。異常繁殖のカメやブラックバス等を駆除して、水堀内のこれ以上の環境悪化を防いでいただけるのかどうか、お答え願えませんでしょうか。
次に、外堀区域の環境整備について質問させていただきます。外堀というのは、大きな意味での外堀とお考えください。
先ほど私が、管理状態にびっくりし、かつ、がっかりしたと申し上げた理由は、まず名古屋城管理事務所管轄内に、城代家老のかわりにホームレスの方のお屋敷が北東部に1軒、本丸の南側に1軒見受けられました。市役所7番出口、県体育館への出入り口の前には猫屋敷も見られました。水堀西側の公衆トイレも大変不衛生でありました。また、城内見学客が足を運ばれない場所には雑草などが生えておりました。江戸時代、名古屋城内に雑草は生えとったんでしょうか。
もう少し大きな枠で見させていただければ、水堀北側の東西の道路は、土曜、日曜に限り、駐車は開放されておりますが、その数は約140台。さらにその北側の、県のスポーツ会館の南側の道路ですが、約70台。その中には放置自動車が、確認できただけで5台ありました。私も通行いたしましたが、見通しの悪い相互通行になってしまい、子供の飛び出し事故等の危険性もあり、改善が必要だなと考えられました。また、当然ながら、文化財地区外の公園内には無数のホームレスの方の屋敷、これまた異常な数の野良猫が見受けられました。そこから歩くこと15分、南に向かい、外堀通の新御園橋から大津橋まで散策すると、ある鉄道会社の所有地は、とても管理されているとは言えない雑木林。よくよく見ると、粗大ごみが放置されておりました。市の方で蛍の生息地と言われるところには、これまた多数のブルーテントがあるではありませんか。遊具がある公園は、無造作に生えた雑草と蚊の大群。遊具の安全性を確かめに行きました私は、蚊の洗礼に遭ったのは言うまでもありません。
ここで緑政土木局長にお尋ねいたします。あと半年で、いよいよ「愛・地球博」が開催されます。あす9月23日からはカウントダウンのイベントもあると聞いております。現に地下鉄の広告のつるしもありました。一体全体このような荒れ放題の状況、幾ら文化財指定の枠組みがあるとはいえ、どのように管理し、全国や海外からの観光客を受け入れるおつもりなんでしょうか。また、歴史と伝統のある名古屋城のPRをどうしていくおつもりなんでしょうか。私が小さいころから誇りに思っていた古くからの名古屋城、特に石組みの美しさを見ていただきたい石垣は、現在無数の草木に覆われております。いつの時期までに清掃、安全面を配慮した管理をしていただけるのか、名古屋市民の1人として答えていただきたいと思います。
次に、既にほかの議員の方がお尋ねになりましたヒートアイランド対策についてお尋ねいたします。
さて、皆さん、私が成人してからこの夏だけ、初めて行きたくても行けなかった場所があります。どこでしょうか。お盆の墓参りや甲子園大会、プールではありません。大好きなビアガーデンです。ビール好きの友達を誘っても、おまえと一緒に行くのは嫌だではなく、暑いから嫌だとことごとく断られました。それぐらい、ことしの夏の名古屋は暑かったということでございます。きのうのニュースで皆さん周知のことですが、ことしの東京の真夏日は68日間で、過去最多を更新いたしました。当然我がまち名古屋も例年以上の暑さを記録いたしております。エアコンなしではもう暮らせないぐらいの暑さがこの夏も続いたということであります。
もしこのまま温暖化が進むと、東京大学気候システム研究センターと国立環境研究所などの合同チームがまとめた予測によれば、21世紀末の日本は、20世紀末の30年間、1971年から2000年までに比べ、平均気温は3度から4.2度高くなり、27度程度になる。真夏日は年間100日を超えると言われております。そのころ私たちが生きているかどうかは別にして、もう気温は温暖化で上がるばかりで、下がることはないという大問題でございます。私は、先日市長さんがなさった打ち水大作戦も結構な作戦だと考えますが、ことし初めて国土交通省がヒートアイランド対策の予算をつけました。その中には一部路面の保水舗装等の施策を今後各都市で実施していただきたいということもうたわれておりましたが、この名古屋でそのようなことを具体化したとき、その総工事予算等は、先般の議会で質問いたしました液状化現象地盤改良工事費に匹敵いたします。とても現状の予算で改良することは考えられません。
ここで視点を変えて、住宅都市局長にお尋ねいたします。高温や直射日光からの熱射による蓄熱対策が大変ヒートアイランド対策には影響してくると考えますが、今後の建築物に対して、遮熱対策や環境配慮、今後何年たっても気温の下がらない現状に向けた施策は考えてみえるのかどうか、また、気温は、この高温は人体、健康に大変影響いたしますので、丁寧にその御所見をお答え願います。
これで、私の第1回目の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○民経済局長(杉浦雅樹君)
名古屋城周辺区域の管理について、水堀のカメも含めましたことに関連して、いろいろお尋ねをいただきました。
一つは、議員御指摘のように、ミシシッピーアカミミガメ、通称ミドリガメと申しておるものですが、その確認は、私ども確認をいたしております。お話の出ましたカミツキガメというような存在はまだ、今のところ確認はいたしておりません。しかし、あそこの水堀は文化財でございまして、その生成物も含めまして保護に値するということで捕獲等が禁止されていることから、なかなか人間に危害を与えないものを捕獲するというのは難しゅうございますが、例えば、カミツキガメなどが発見された場合につきましては、カミツキガメは猛獣として指定されているカメでございますので、関係省庁とも相談をし、捕獲についても考えてまいりたいというふうに考えております。
また、水堀のフェンスにつきましては、水面に近づくことが危険でございますので、お見えになった方が過ってお堀に落ちないというようなために設置されているものでございまして、特別史跡としての景観を損なわないよう、目立たないものにするということが条件となって設置が許可をされているものでございまして、余り高いフェンスを設置すると、市民、観光客にとってはお城らしい景観が損なわれるということもございまして、今のようなバランスでつくらせていただいているものでございます。
なお、子供さん等があの水堀で釣りをされているということをごらんになられたということで、これは禁止をされている行為でございます。議員の御指導も大変ありがたいと思っておりますけれども、私ども巡回をいたしておりまして、見かけた際には、ガードマン、職員が注意をしてやめさせるようにしているところでございます。
また、水堀内の生態系の問題も御指摘をされました。確かに在来種と違った生物が生息いたしておりまして、在来種との混合、あるいは水堀に浮いておる浮き草とか植物との関係、いろいろなことが関係してくるかと思いますけれども、これも特別史跡ということもございまして、関係機関と相談をしながら、どういうふうな管理の方法をしていったらいいか研究をしてまいりたいと思いますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。
○緑政土木局長(森本保彦君)
外堀区域の環境整備についてのお尋ねをいただきました。
まず最初に、外堀区域からちょっと外れておるといいますか、御指摘の城の北側の区域の道路への放置自動車という御指摘がございました。こちらについては、早急に調査の上、対応してまいりたいと考えております。
それから、名城公園のいわゆる外堀地区についてでございますが、都市公園の区域と名古屋鉄道との旧瀬戸線跡地の区域から成っておりまして、国指定の特別史跡として文化財に指定されておる状況でございます。名城公園の外堀の管理につきましては、名古屋鉄道とも連絡をとりながら、現在清掃、除草を行っておるところでございます。また、御指摘のようにホームレスにつきましても、現在シェルターを設置、名城に第2シェルターを設置したわけでございますが、そのシェルター等を活用しまして、ホームレスの自立と公園の適正化に努めているところでございます。
しかしながら、外堀地区の管理につきましては、本市と名古屋鉄道とがそれぞれ管理区域を分けて行っておりますことから、地区全体の一元的な管理ができない状況にあります。また、特別史跡という区域でございますので、史跡保存を目的とすること以外の現状変更は原則として認められておりません。このような状況ではありますが、今後名古屋鉄道と連携をとりながら、万博開催時にはより良好な状態となるように清掃、除草、不要な樹木の除去など、さらに取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○住宅都市局長(一見昌幸君)
都市のヒートアイランド現象につきましてお尋ねをいただきました。
この問題はさまざまな要因によるものというふうに考えられますが、特に都心部の気温の異常な上昇につきましては、議員御指摘のとおり、市民生活にとってさまざまな悪影響を及ぼす、これは真剣に取り組まねばならない重大な問題であるというふうに認識しております。建築物を誘導する行政を担っております住宅都市局としましても、この4月から、環境に配慮された建物を誘導するための建築物環境配慮制度を運用しているところでございます。この制度につきましては、建物の建築の際に、環境配慮の措置を記載した建築物環境計画書の届け出をいただきまして、その内容を本市のホームページ上に公表することによりまして、建築主の自主的な取り組みを促すことを目的とするものでございます。公表される建築物の環境配慮の事項の一つに、建物のヒートアイランド対策に関する事項も盛り込んでおるところでございます。
具体的に申し上げますと、一つは、屋上あるいは壁面の緑化をすることでございます。二つ目としましては、風通しを促すように建物の配置計画をすることでございます。3番目としましては、保水性、透水性の高い舗装材料を選定して行うことなどでございます。これらを評価項目として挙げております。この制度の運用を通じまして、都市のヒートアイランド現象の緩和に少しでも寄与できますよう、建物を誘導してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと思います。
≪工藤彰三≫
済みません、時間がございませんので要望させていただきます。再質問はいたしません。
住宅都市局長さん、ありがとうございました。
市民経済局長さん、フェンスのところを一度見ていただきたいんです。フェンスのさくは、小さな子供は体ごと抜けられるんです。この間、坂野議員と見学したときは、父親がさくの前のコンクリートに立たせて、ポップコーンを投げさせておったんです。さくを持っている子供はまだ2歳、もしくは3歳ぐらいなんです。大丈夫ですかと言ったら、人の子供だからほっといてくれと言われたんですけれども、それは自己責任かもしれませんが、知らない子供がささっと行けば、このさくは容易に抜けちゃうんです。ですから、美観もあるかもしれない、文化財かもしれませんが、安全性を考慮していただいて、ぜひともすぐ対応していただきたい。
それと、緑政土木局長さん、あえて私は私鉄の名前を出しませんでした。名鉄です。行政指導でこの雑木林、はっきり言って、何がおるかわからぬような林は危険ですので、すぐ刈っていただくか、どのようなことをするか、きちっとその辺の行政指導をしていただきたいと思います。それと、お答えの中で、お城を万博時に見ていただきたいという回答が全然ないんですが、私同じ万博で、30数年前の大阪万博のときの入場者数で、当時のことを調べさせていただきました。昭和44年は127万6000人、開催時は166万7000人、終わった翌年は119万4000人。そして、その天守閣の管理事務所の方に当時のことをお尋ねしましたら、一生懸命城の整備をしたと、そして、万博に向けて3割の増員をできたことを誇りに思っとるという答えが返ってきておるのであります。
きょうは触れませんでしたが、堀川でもそうです。当時の大阪の道頓堀川の清掃、護岸整備に全力を注がれたことはテレビでもよく報道されております。大阪にできて名古屋にできないことは、私はないと思うんです。ぜひともこの名古屋城を見ていっていただきたいんですね。万博までに時間はもう半年しかありません。枠組みを超えて、ぜひとも名古屋が誇るこのお城をPRしていただいて、万博に来たら、犬山城じゃなくて名古屋城に寄っていただいて、さすが日本の名城だと全国の皆さんに納得して帰っていただきたい。そういうことを強く要望して、私の質問を終わらせていただきます。(拍手)
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